2024年は史上最大の選挙年だ。70カ国以上で30億を超す有権者が重要選挙を行う。 インドでも4月に選挙があり10億近い有権者が投票した。日本でも衆議院総選挙があったり、とりあえず選挙のキーワードが多い年である。そして、今年の最大注目でもあるアメリカ大統領選挙が11月に迫っているので、日本への影響や株価の影響を個人的に考えてみた。アメリカにも住んでいたので、本当にこれはエンターテイメントショー選挙である。
*筆者は趣味程度で株をやっている程度でプロのアナリストではない。ただポートフォリオ上は上々である。
アメリカ大統領選挙は、アメリカ国内だけでなく、世界経済に多大な影響を与える重要なイベントである。特に、日本のようなアメリカとの経済的結びつきが強い国々においては、選挙結果に応じて株価や通貨、貿易政策が大きく変動することがある。本記事では、過去のアメリカ大統領選挙が株価にどのような影響を与えてきたのか、日本経済に与える影響を考えてみた。
現在の状況 2024.09
最新の世論調査ではハリス氏49%,トランプ氏44%を均衡状態。
NBC Newsより
アメリカ大統領選挙と株式市場のトレンド
アメリカ大統領選挙は、株式市場において不確実性が増す時期であり、これにより価格の変動が顕著になることが多い。選挙によって政策の大きな転換が予想されるため、投資家はこれを警戒し、リスクを管理しようとする傾向がある。過去の大統領選挙を振り返ることで、市場がどのように反応するかを理解することができる。
過去の選挙と株価の推移
過去の大統領選挙を振り返ると、2008年の金融危機はバラク・オバマ氏の選挙と重なり、大きな市場の混乱を招いた。しかし、2016年のドナルド・トランプ氏の選挙では、市場は初めは不安定だったが、最終的には株価は急上昇した。このように、選挙の結果や政策の方向性が市場に大きな影響を与えることがわかる。
アメリカ大統領選挙が日本経済に与える影響
アメリカは日本にとって最大の貿易相手国の一つであり、アメリカの政策転換は日本の経済、特に輸出産業や株式市場に大きな影響を与える。大統領選挙後の政策変更により、日米間の貿易条件が変化することが多く、それが日本経済全体に波及する。
円ドル為替レートと貿易政策
アメリカ大統領選挙の結果は、円ドル為替レートにも大きな影響を与える。
トランプ氏が勝利した場合の為替予測:
政策の継続性:
トランプ氏は、過去の政権でも保護主義的な貿易政策(関税の引き上げ、米国第一主義)を推進しており、再選後も同様の政策を続ける可能性が高いです。これにより、特に中国や他の貿易相手国との関係が緊張することが予想されます。
予想される影響:
貿易摩擦が再び高まると、投資家のリスク回避姿勢が強まり、**安全資産である円が買われる(円高)**可能性が高まります。
同時に、米国が貿易赤字削減を重視する政策を取れば、ドルの下落(ドル安)が進む可能性があります。
そのため、ドル円は円高方向に動くことが予測されます。
ハリス氏が勝利した場合の為替予測:
政策の安定性と多国間協力:
ハリス氏(民主党)の勝利は、国際協調や貿易の安定性に重きを置いた政策にシフトする可能性があります。これは、トランプ氏の保護主義的な政策とは対照的です。
予想される影響:
貿易関係が改善されれば、投資家心理が改善し、リスク志向が強まる可能性があるため、円安ドル高の方向に動く可能性があります。
特に米中関係の改善が見込まれれば、**ドルが強くなる(ドル高)**可能性があります。
日本企業への影響
アメリカ大統領選挙後の政策は、日本企業に対しても大きな影響を与える。例えば、トランプ政権下では、対中貿易戦争が激化し、日本企業もその影響を受けた。一方で、税制改革によりアメリカでの企業活動がしやすくなる場面もあった。このように、アメリカの大統領選挙後の政策転換は、グローバル市場における日本企業の戦略に大きな影響を与える。
過去のアメリカ大統領選挙と世界経済への影響比較
過去の大統領選挙ごとに、アメリカ国内および世界経済に与えた影響は異なる。例えば、レーガン政権の規制緩和政策、オバマ政権のヘルスケア改革、トランプ政権の保護主義政策は、それぞれ異なる形で日本を含む世界経済に影響を与えた。
レーガン政権、オバマ政権、トランプ政権の比較
レーガン政権時代は規制緩和や減税による経済成長が促進され、日本もその恩恵を受けた。一方、オバマ政権は金融危機後の回復を目指し、規制強化や医療改革を行ったが、これが一部の業界に負担をかけた。トランプ政権では、保護主義的な貿易政策が進められ、特に中国との貿易戦争が激化し、日本の企業もその影響を受けた。
アメリカ大統領選挙のタイミングと市場の予測
アメリカ大統領選挙は4年ごとに11月に行われ、その直前から市場は大きく変動する。政策変更への期待や懸念が高まり、市場参加者はポジションの見直しを行うため、株価の乱高下が起こることが多い。
選挙前後の市場の動き
選挙の年は、特に10月から11月にかけて株式市場が不安定になることが多い。選挙結果が予測しづらい場合、投資家はリスクを避けるために売買を控えたり、一部のセクターが活発に取引されたりする。選挙結果が明らかになると、政策に基づいて市場は方向性を定める。
まとめ
今回は大きな大統領選挙の大まかなことを書いたが、今後は色々シリーズ化して、深掘りや候補者についても書いてみようと思う。
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