インド 総選挙2024年について ざっくり解説

インド 選挙 2024 インドからの雑記

今年2024年は世界的にみても多くの選挙が行われる。その中でも世界一の有権者数をほこるインドの総選挙を浅く説明。 日本の10倍以上の人口、経済成長率なども含めて注目されている(いく)総選挙について、解説。専門家ではない。いち日本人、インド在住からの解説である。

2024年4月19日より順次投票開始である。

現在の政権 BJP

現在の与党であるインド人民党(BJP)は、ナレンドラ・モディ首相の下で再選を目指している。日本でいう自民党みたいな立ち位置。 一方、伝統的な野党であるインド国民会議は、新たなリーダーシップのもとで政権奪還を狙っている。 また、各州の地域政党も国政において大きな役割を果たしており、連立政権の形成には不可欠である見方。

BJPとは

世界最大の有権者国 インドの総選挙

インドの人口は約14億人。2023年に中国を抜いて世界一位に出た。有権者の数10億人と世界最大の選挙が今月4月19日より開始する。

世論調査では現在の政権BJPの圧勝といった予想、見方が強い。

ただ野党も不平等な経済成長や宗教問題、汚職捜査関連でさまざまな問題を指摘している。

下記にはインド選挙のポイントをいくつか提示してみる。

経済面

インドのGDP経済成長率はFY2023は8%を予測、主要国で最大の成長率が見込まれている。これは世界第5位に位置づいている。 BJPが引き続き、政権を握れば世界3位までに押し上げるとモディ首相は宣言。←これはいくと思います。

ただし、この恩恵を受けるのは都市部に集中すると考察している。仕事柄地方へ行くこともあるが、日本の貧困と比べることができないほど、貧困である。経済格差が尋常じゃないほど大きい。都市部内でも見られるが、10年前よりは少し改善したと主観だが感じる。 富が均等に行き渡っていない証拠が生活していると明白である。

世界不平等研究所のデータによるとインドの富裕層は国富の40%を握っているとのこと。これはすごい数値である。富裕層は半端でなく富裕層である。

他にも職業斡旋や、農家の所得向上の政策目標を掲げていたが、達することはできなかった。
これだけ、人口がいて、宗教もさまざま、言語も多種、これを達成するのは大変なことである。

社会政策

社会政策もさまざま行い、実績をみせている。深くは記述できないが大きな点を少し。

GST制度の導入


インドは州で国が分かれており、それぞれの税収など、とても複雑だったところを統一化、ビジネスをしやすくした。これが過去10年の中で一番大きな成果かと思う。

GST

Make in India 政策

国内生産を上げる施策も実施、他国に頼らず、自国での生産性を上げる施策。これも成果を出している。

make in india 政策とは

外資優遇

外資の誘致を積極的に行なっており、さまざまな企業が参入
仕事でテック系企業にアサインしたが、今後もインド市場を伸ばしていく方針である。

宗教観

インド国旗解説でも説明したが、インドにはヒンドゥー教とイスラム教の方が多く暮らしている。ただBJPはヒンドゥー民主主義を掲げている側面もあり、イスラム教徒は冷遇されているとの見方もある。実際に支援を切った施策もあったりしている。 複雑に絡む宗教感は難しい。

汚職関連

インドはまだまだ汚職がどこにでも蔓延っている。それは民間だけではない。

それを打破しようとモディ政権では浄化活動が行われたが、野党への積極的な調査が見られ、与党は優遇されているとの指摘が多くあるのも実情。

日本でも自民党の裏金問題はインドにいながら確認している。納得できないのはよくわかる。

どの国にいてもあるようなことだ。それが先進国であろうと、途上国であろうと。クリーンは難しい。それこそ全てシステム化してくれればいいのだが。

インド ルピー

今後

とりあえず、4月19日より2ヶ月弱選挙期間がある。開票は6月4日である。

ちなみに日本の選挙と違って電子投票機を使う。こういうとこ進んでいるんだよな。ちゃんと不正もできないし。

最新情報:随時更新

モディ首相のお膝元(出身地)、グジャラート州でも投票が完了し、モディ政権の優位は確実のよう。

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