中居氏の女性問題に始まり、フジテレビに激震が走っている。クローズドの会見や、ガバンナンスに大きな課題があった。 清水賢治氏は、2025年1月28日付でフジテレビジョンの社長に就任することが発表された。彼のこれまでの歩みを振り返りながら、その人物像と功績について深掘りする。
略歴
1961年1月3日生まれ。1983年、慶應義塾大学法学部を卒業後、フジテレビに入社。以降、編成部門を中心にテレビや映画のプロデュースを担当し、数々のヒット作を手掛けてきた。
編成部副部長や映画事業局映画制作部長など、要職を歴任。さらに、経営陣としても活躍し、フジ・メディア・ホールディングスおよびフジテレビジョンの取締役や専務取締役を務めている。
主な担当作品
清水氏のキャリアを彩るのは、テレビや映画の多くの代表的な作品群だ。
アニメ作品
- ドラゴンボールシリーズ 鳥山明原作の国民的アニメ。清水氏はテレビシリーズおよび劇場版のプロデュースを担当し、世界的な人気を支えた。
- 幽☆遊☆白書 冨樫義博原作の少年漫画をアニメ化し、視聴者の支持を集めた。
- ちびまる子ちゃん さくらももこ原作の日常コメディアニメ。初代プロデューサーとしてその基盤を築いた。
- ゲゲゲの鬼太郎(第3作・第4作) 水木しげる原作の妖怪物語シリーズ。清水氏はプロデュースを通して新たなファン層を開拓した。
ドラマ作品
- 世にも奇妙な物語 一話完結型のオムニバスドラマ。清水氏はその奇妙な世界観をプロデュース。
- ショムニ 職場のコメディドラマで高視聴率を記録。女性社員たちの奮闘劇が人気を集めた。
- 容疑者Xの献身 東野圭吾の原作小説を映画化。数学者の悲哀を描き、国内外で高い評価を得た。
経営者としての歩み
プロデューサーとしての成功にとどまらず、清水氏は経営者としても実績を重ねてきた。
- 2009年6月:フジテレビジョン経営企画局経営企画室長に就任
- 2017年7月:執行役員常務経営企画局長に昇進
- 2020年6月:フジ・メディア・ホールディングスおよびフジテレビジョンの取締役に就任
- 2022年6月:専務取締役に就任
- 2025年1月28日よりフジテレビ社長に就任
経営の中枢で、企業戦略の策定と実行に尽力した。
フジテレビ社長就任と今後の展望
2025年1月27日、嘉納修治会長と港浩一社長の辞任が発表された。これを受けて、清水賢治氏が翌28日に社長に就任することが決定した。