はじめに
近年、インドの経済はデジタル化の波に乗り、特に金融技術(フィンテック)の分野で顕著な進化を遂げている。その中心にあるのが、PayTMというモバイル決済サービスです。特に都市部に住んでいると日本と同様?に現金をほぼ持つことがない。 もちろん、地方に行っても気軽に使える。この記事では、PayTMの歴史、発展、現状を詳しく掘り下げるとともに、特に日本との関連性に焦点を当てて、その相互作用が両国にどのような影響を与えているか説明。
PayTMの歴史と発展
創設からの軌跡
PayTM(Pay Through Mobile)は、2010年にインドの起業家ヴィジャイ・シェーカル・シャルマによって設立されました。当初はプリペイドモバイルリチャージや電子決済のサービスを提供するプラットフォームとしてスタートしましたが、その後、ユーザーのニーズに応じて、電気料金の支払い、映画チケットの購入、さらには金融サービスに至るまで、多岐にわたるサービスを展開するようになった。
デジタルインディアの推進
インド政府が「デジタルインディア」を掲げてデジタル経済の推進を図る中、PayTMはデジタル決済の普及に大きく貢献しました。特に、2016年の高額紙幣の突然の廃止(デモネティゼーション)は、PayTMの使用者数を一気に増加させる契機となった。
PayTMの現状
ユーザーベースの拡大
PayTMは現在、インド最大のモバイル決済サービスとなり、3億人を超える登録ユーザーと、数百万の商店での利用が報告されています。インド国内での普及率は非常に高く、都市部だけでなく、農村部においてもデジタル決済の一般化が進んでいる。 前途述べたように、ストリートフード店でも気軽に使えるのが現状である。
新規事業への拡張
最近では、PayTMは銀行業務、保険、金融商品の販売など、より広範な金融サービスに事業を拡大しています。PayTM銀行はデジタル銀行としてはインドでの先駆者の一つであり、インドの銀行未接続層へのサービス提供を目指している。
個人的な利用感
実際の利用率
あくまで、私個人の利用率だが、毎日使っている。 ストリートフードでのランチ、レストランでの食事、コーヒーショップの支払い、スーパーでの買い物、都市部にいると全てに使っている。
また、ドライバーさんへの料金支払いといった個人間でも当たり前に使っているのが現状
財布にはほぼ、現金はなく、買い物でカードを使うこともほぼない。
オンラインショッピングでもUPIの選択があり、QRコード決済など普通に使える。
Hindutimesよりhttps://www.hindustantimes.com/brand-post/heres-how-paytm-is-empowering-small-vendors-in-india-101671091391488.html
日本との関わり
投資と技術提携
日本の大手企業や投資ファンドは、初期の段階からPayTMに注目し、積極的に投資を行ってきました。特にソフトバンクやアリババグループ(アントフィナンシャル)が提供する資金と技術支援は、PayTMの成長に欠かせないものとなっています。これらの投資は、技術革新の加速だけでなく、戦略的なビジネスモデルの導入にも寄与している。
日本市場への進出
PayTMは、日本市場にも積極的に進出しており、「PayPay」というブランド名でモバイル決済サービスを展開しています。PayPayは、ソフトバンクとヤフー日本(現Zホールディングス)との合弁企業として運営され、日本国内でも急速にシェアを拡大している。日本に長く帰っていないので、実際はわからないのが正直だが、PayPayという決済は日本で1番のシェアをとっていることのこと。
文化交流と技術移転
PayTMとPayPayの関係は、単なるビジネスの連携にとどまらず、技術やアイディアの交流、さらには両国間の文化交流の促進にも寄与しています。インドのデジタル決済技術やビジネスモデルが日本市場に適応し、その逆もまた発生しています。このような交流は、両国のデジタル経済発展において重要な役割を果たしている。
多くの日本の方はPayPayの技術はインドの技術提供があってのことだと知らないだろう。少しインドにて誇らしい気分である。
まとめと将来展望
PayTMの事例は、インドがいかに迅速にデジタル化を進めているかの証であり、また日本との経済的、技術的パートナーシップがいかに成功しているかを示している。今後もこのような連携が深まることで、両国はデジタル経済のさらなる発展と革新を実現することができるでしょう。
岸田政権も引き続き、インドへの投資をしている記事を拝見できている。ぜひ引き続きいいパートナーとして、両国引き上げていっていただきたい。
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